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車の買い替えに最適なタイミングはいつ?買い替え時期に悩んだら考えたいこと

車には寿命があるものの、大切に乗ることで10年以上使用することが可能です。しかし、すでに機能低下を感じているのであれば、買い替えのタイミングを逃してズルズルとメンテナンス費用がかさむのは避けたいところ。とはいえ、車の買い替えとなると高額な初期費用が必要になるため、買い替え時期に悩む人も多いかもしれません。ここでは、車を買い替えるまでの平均的な年数や、買い替えにおすすめの時期やタイミングについて解説します。

車の買い替えは何年くらいが目安?

一般財団法人自動車検査登録情報協会が公開する「車種別の平均使用年数推移表(2020年)」によると、2020年3月時点での乗用車の平均使用年数は13.51年と報告されています。使用年数とは、新車登録されてから抹消登録するまでの平均年数を指し、2015年以降5年連続で増加しています。つまり近年では、平均して14年程度使用されることが多いと読み取れます。

一方、同協会による「車種別の平均車齢推移表(2020年)」を見ると、2020年3月時点での車の平均的な経過年数は8.72年となっています。これは現在の日本国内で走っている自動車が新車登録してからの平均経過年数で、人間でいうところの平均年齢に当たります。こちらの数字も長期化が進んでおり、26年連続で過去最高を更新しています。(※いずれも軽自動車を除く)

上記2つを考慮すると、車の利用年数はおおよそ10年前後であることから、買い替え時期のひとつの目安として、10年前後が検討の目安です。ただし、あくまでも平均的な数値であり、車を買い替えるタイミングは人によって異なるはずです。不具合がなくても、ライフスタイルの変化に合わせて車種を変えたいと考えたり、同じ車に飽きてしまい別のボディタイプに乗ってみたいと思ったりするかもしれません。長く乗れば良いというものではなく、買い替えるメリットを考えながら検討してみましょう。

車に「長く乗る」と「買い替える」はどちらがお得か

では、同じ車に長く乗り続けることと、買い替えることでは、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。それぞれを比較しながら、自分に合った方法を考えてみましょう。

車に「長く乗る」メリットとデメリット

車に長く乗り続けると、新たな車を購入するための費用がかからないのが一番のメリットと言えます。一般に、車を所有するためにかかる費用のうちで、最も高額になるのが車両本体価格です。長く乗れば乗るほど、その分コスト按分は割安になります。購入時に大きな金額を払っている以上、長く働いてほしいと思うのも当然かもしれません。また、乗り慣れている車ならではの運転しやすさや、乗っているうちに生じる愛着も目に見えないメリットでしょう。

一方で、デメリットもあります。基本的に、長く乗るほど車は劣化してしまうため、消耗品の交換や点検など、メンテナンスにかかる費用が増えてしまいます。不具合によって燃費が低下してしまうとガソリン代も割高になりますし、予期せぬトラブルで立ち往生したり、出かけたいときに出かけられなかったりするかもしれません。結果として、車を持つ利便性も損なわれてしまいます。また、燃費効率や排ガス性能が低いと判断される車は、自動車税で不利になります。例えば新規登録から13年以上経過したガソリン車やLPガス車は自動車税が約15%重課されます。

また、年式が古い車は、「衝突被害軽減ブレーキ」や「車間距離制御装置」といった新しい技術やオプションに対応できていない点もデメリットと言えるでしょう。

買い替えるメリットとデメリット

買い替える場合にも、メリットとデメリットがあります。一番の障壁(デメリット)となるのは、高額な新車購入費用がかかることです。自動車ローンを利用すれば初期費用を抑えることはできますが、返済には利息がつくため支払い総額が増えてしまいます。また、必要書類の準備や自動車ローンの申請など、購入にまつわる所定の手続きが手間に感じるかもしれません。

一方のメリットは、燃費効率や性能に優れた車を選べること。また、新たな技術で使い勝手の良い機能が追加され、時代に合ったカーライフが楽しめます。走行距離が短いことが、任意保険に加入する際に保険料を抑える要因となるでしょう。そして、単純に新しい車に乗るワクワク感を楽しむことができます。「結婚して夫婦で旅行に行くことが増えたので、遠出しやすい車」「子供が増えたのでファミリーカー」など、ライフスタイルに応じた車が選べるのもメリットです。

長く乗る場合も買い替える場合も、どちらもメリット・デメリットがあるため一概にどちらが良いとは言えません。ただし、今乗っている車に不具合があるなら、買い替えの時期が来ている可能性もあります。続いて、買い替えのタイミングについてポイントを紹介します。

車を買い替えるなら!買い替えにおすすめしたい時期

車を買い替えることを決めたら、あとはよりお得な時期を選ぶのがポイントです。車の買い替えをおすすめしたい時期や、買い替え前の準備についてお伝えします。

買い替えをおすすめしたい時期

買い替える時期を迷っているなら、次のようなタイミングで検討してみましょう。

  • 車検の前
    新車購入の場合は4年目、それ以降は6年目、8年目等2年ごとに車検を受けなければいけません。車検の前に買い替えれば、車検にかかる費用を新車購入に充てられます。
  • 13年経過前
    前述のとおり、ガソリン車やLPガス車など所定の車は、13年目以降自動車税が高くなります。条件に該当するのであれば、自動車税が高くなる前に買い替えを検討してみましょう。
  • エンジン系統やミッション系統などが故障した
    クルマの走行や安全に関わる重要な部品は、交換や修理の費用が高額になりがちです。修理ではなく買い替えを決断することで、修理代金を買い替え費用に充てることができます。
  • ライフスタイルが変化したとき
    家族が増えた、子供が独立した、車通勤になった……など、ライフスタイルが変化したタイミングで、車を買い替えるのもよいでしょう。ニーズに沿った車を入手できるため、快適な生活につながります。
  • メーカーの保証が切れる前
    車にはメーカー保証がついています。多くのパーツを補償する「一般保証」は3年、または走行距離6万kmまでのいずれか早い方となっており、特に重要な部分のみを補償する「特別保証」は5年、または走行距離10万kmまでのいずれか早い方とされています。保証によって、不具合があった時にも出費を抑えられる可能性が高くなります。保証が切れるとそのメリットがなくなりますので、保証が切れる前のタイミングで買い替えると効率的です。

買い替え検討時には、現在乗っている車の売却価格を確認することも大切です。高価売却ができれば買い替え費用を補填(ほてん)できるでしょう。3~5年程度の早期買い替えを考えるなら、メーカー保証が切れる前がおすすめです。メーカー保証も所定の手続きを踏めば継承できるため、売却時の付加価値となります。車検期間が残っている場合にも付加価値は向上します。ある程度年数が経過している場合も、走行距離が10万kmの大台を超える前に買い替えを検討するといいでしょう。

車を買い替える前にやっておきたい準備

車の状態によっても買い替えに適したタイミングが異なります。買い替え時期かな、と思ったら、少しずつ事前の準備を進めておきましょう。

買い替え準備には大きく「新車購入に関すること」と、「現在の車の処理に関すること」に分かれます。両者の準備を並行して行うことで効率よく買い替えが出来ます。

車を新たに購入する際の準備

まず、新車購入に向けて、希望の車種を絞り込み、見積もりを取ります。おおよその価格が分かれば、ほかに候補として挙げている車種と比較検討できるようになります。購入したい車が新車の場合には納期も確認しておきましょう。

いざ購入を決断したら、購入時に必要な書類を準備します。購入するのが新車か中古車か、種別が普通車か軽自動車かなどで必要書類が異なります。例えば、普通車の新車購入時には主に次のようなものが必要です。

  • 実印
  • 印鑑登録証明書
  • 納車手続きの委任状
  • 車庫証明書…など

軽自動車購入なら実印は必要なく、認印でも購入が可能です。ただし、その代わりに住民票が必要です。

車の処理に関する準備

車を処理する方法として、中古車販売店に売却する方法と廃棄の2通りがあります。ここでは、売却を前提にまとめます。

売却の際には、まず車両価値を確認する「査定」を行います。売却価格は購入費用にも影響するため、しっかり確認しておきましょう。売却時には主に以下のようなものが必要です。 

  • 自賠責保険証明書
  • 自動車検査証
  • 自動車納税証明書
  • 印鑑登録証明書
  • 名義変更の委任状
  • 実印
  • 自動車リサイクル券…など

中古車販売店を利用せず、新車購入店に下取りしてもらうことも可能です。下取りを利用する場合も「下取り査定」で、査定額を事前に確認しておきましょう。売却価格と下取り価格を比較することで後悔しない選択ができるはずです。

カーリースへの乗り換えもおすすめ

新車購入時には諸税金や頭金などの初期費用がかかるだけでなく、もろもろの手続きにも手間がかかります。こうした負担をかけずに、もっと気楽に車を利用したいのであれば、頭金不要でマイカーのように使えるカーリースを検討してみてはいかがでしょうか。購入とは違い所有することはできませんが、プランによっては維持にかかる手間も軽減できます。

カーリースは月々の使用料が一定になるため、家計管理が楽になるのもメリットです。使用料には、税金や車検代が含まれるため、年に一度の自動車税や、2年(新車は3年)に一度の車検代にかかる費用を準備する必要がありません。契約期間ごとに新しい車に乗り換えることも可能なため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。

制度改正にも気を配っておこう

車の買い替えを検討しているなら、消費税増税や自動車関連の税制改正にも注目しておきましょう。近年、自動車取得税が廃止され、新たに、燃費や排ガス性能のいい車の税金が時限的に軽減される「環境性能割」が導入されました。

また、欧米などには2030~40年頃までにガソリン車とディーゼル車の販売禁止を表明している国が複数あります。日本でも2030年前後を目途にガソリン車の新車販売をゼロにする動きがあります。制度改正を知らずに買い替えのタイミングを見誤ってしまうと、将来的に何らかの不都合が出るかもしれません。社会的な背景を考えながら、負担の少ない車の利用方法を考えてみましょう。

総合的なタイミングを計って車を買い替えよう

車を買い替えるタイミングは、特に決まりはありません。費用面だけの損得ではなく、ライフスタイルの変化や利便性なども考慮して決めると、より満足度の高い買い替えができるでしょう。「そろそろ乗り換えたいけれども購入費用がネック」という場合はマイカーローンを利用したり、支出が一定になって家計管理がしやすいカーリースを利用したりする手もあります。賢く車を買い替えて、納得のカーライフを送りましょう。


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