コラム

車のサブスクリプションとは?「サブスク」の仕組みと利用するメリットを解説

「サブスクリプション」、略してサブスクというビジネスモデルを、最近はあちこちで見かけるようになりました。サブスクとは、購入・所有という形をとらずに、一定の期間のサービス利用に対して代金を支払う形式です。音楽や動画配信などのサービスでよく採用されており、今ではファッションや飲食といった幅広い分野で利用されています。なかでも近年注目を集めているのが、車のサブスクリプション利用です。今回はサブスクリプションの基本的な意味を解説しながら、車のサブスクリプションとはどのようなものなのか、また、利用するメリットや注意点についてお伝えします。

サブスクリプションとは?

最近急速に広まっているサブスクリプションの仕組みについて、具体的な例をもとに確認してみましょう。

そもそもサブスクリプションとは何か

サブスクリプションとはビジネスモデルのひとつであり、利用者側が定額料金を支払うことで、一定期間のサービスが提供される方式を指します。売り切り型の購入ではなく、期間あるいは利用量によって課金されるのが特徴です。

サブスクリプションは、もともと英語「subscribe」の名詞形で、「購読」「予約購読」といった意味に訳されます。新しいスタイルのように思われていますが、実は比較的古くから見られるものです。現在のサブスクリプションには年間契約といった形もありますが、一般的には月々の定額制で各種サービスを受けられるビジネスモデルが多く見られます。

サブスクリプション型サービスの例

サブスクリプションでの利用ができるサービスとして、代表的なものに以下が挙げられます。

  • 定額制コンテンツ配信サービス……Netflix、Hulu、Spotifyなど
  • 定額制アプリサービス……Office365、Adobe Creative Cloudなど
  • 定額制ストレージサービス……Dropbox、Google Driveなど
  • ファッションの定額制レンタル店…メチャカリ、エアクローゼットなど
  • 定額制飲食サービス……パンスク、野郎ラーメンなど
  • 新聞・雑誌定期購読……新聞社のオンライン購読サービス、楽天マガジン、dマガジンなど

サブスクリプション人気の背景                 

サブスクリプションに人気が集まる背景には、社会環境や消費者意識の変化があります。インターネットを介したサービスでは、早くから定額制の音楽配信が登場し、若年層を中心に認知度が高まりました。さまざまなサービスがサブスクリプションを採用したことから、利用への抵抗が薄れたことも背景のひとつと言えるでしょう。

また「断捨離」「ミニマムライフ」といった言葉がブームとなり、所有することへの価値観にも変化が現れています。あえてモノを持たなくても心豊かな生活ができると考える人が増え、所有から共有スタイルへの意識変化が起こっています。複数の人でモノを共有するシェアリングサービスに注目が集まり、所有する価値から利用する価値へとシフトしました。「持つ」ではなく「使う」が重視されることで、「お得感」への考え方も変わります。単なる価格の安さではなく、使いたい時にすぐ使える便利なサービスが現代的な消費者ニーズをかなえています。

サブスクリプションで使える車とは?

多くの業界でサブスクリプションが採用される中、自動車の利用にもサブスクリプションの表現が登場しました。その仕組みは、実質的にはカーリースとほぼ同義で、言い回しを変えたものと言えるでしょう。

サブスクリプション≒カーリース

月料金が決められていて自由に使えるというスタイルを自動車に当てはめると、サブスクリプションの原則に近いのが、月々定額制で好きな車に乗れるカーリースです。サブスクリプション式として紹介されているサービスは、実質的にカーリースと大きな違いはありません。

カーリースは、毎月一定額で車を自家用車として利用できる方法で、契約期間は比較的短い3年から、7・9・11年などやや長期にわたって利用できるプランもあり、利用者の状況に合わせて選択できます。月々の料金には車両代をはじめ、税金や車検代が含まれます。プランによっては任意保険も含まれており、維持にかかる費用も分割して払うイメージです。

サブスクリプションとして表現される「カーリース」の仕組み

車のサブスクリプションとも呼ばれる「カーリース」の仕組みは以下の通りです。

  • 月々一定の「使用料」で車を利用できる
    サブスクリプションとして毎月一定の利用料金で、自家用車と同じように利用できます。
  • 年単位での契約が可能
    3年・5年・7年など設定された期間で契約を行います。
  • 月額料金に諸費用が含まれる
    車には維持費がかかりますが、月々の支払いの中に税金や車検費用・保険料(自賠責)が含まれます。プランによっては、任意保険料やメンテナンス料を含めることも可能です。
  • 自由に車が選べる
    契約できる多くの車種から、好みの車を選べます。一部メーカー系リースでは自社メーカー車に限られることもありますが、一般的なリース会社では多様なメーカーを扱っています。
  • リース期間後は希望に合わせて選択できる
    契約終了後は基本的には車を「返却(精算)」することになります。その後は、新たに契約を結んで新しい車に乗り換える「乗り換え」、契約延長で同じ車に乗り続ける「再リース」、設定残価を支払って所有できるように車を買い取る「買取」といった選択肢があります。
  • プランによっては乗り換え可能
    乗り換えプランが設定されている場合は、契約期間の途中でも別の車に乗り換えできます。
  • 残価設定がされている
    カーリースの利用料金の中に車両代がありますが、カーリースには残価設定がされているため、月々の料金が低く抑えられています。残価設定とは、数年後に下取りした場合の車両価格(残価)を計算し、先に残価分を新車の車両価格から引いて車両代とするものです。契約終了後の状態によって残価が変動することがあるため、大切に乗ればお金が返ってくる可能性もあります。

車をサブスクリプション(カーリース)で利用するメリット

カーリースは初期費用から利用中も大きな負担がなく、日常生活で自家用車として車が使えるサービスです。サブスクリプション(カーリース)を利用するメリットを見てみましょう。

月々定額料金で新車に乗ることができる

サブスクリプションの最も大きなメリットは、利用している間の月々の支払い額が一定であることと言えます。自家用車を購入するとなれば、頭金のような初期費用がかかるうえ、税金や車検代といった一時的に大きな費用がかかる月が出てきます。しかし、カーリースなら、頭金が不要で、車検や税金などの大型負担を月々均等にできるため、家計の計画が立てやすくなります。

一定期間で乗り換えができる

一度車を購入してしまうと、ローンの支払い後も長く乗るケースが多いのではないでしょうか。乗り換えるたびに、高額な初期費用がかかってしまうため、頻繁に買い替える家庭は少ないことでしょう。

しかし、カーリースであれば、3年ごと5年ごとといった契約終了のタイミングに合わせて、その都度、新しいモデルの車に乗ることが可能です。ライフスタイルに合わせて車種を変えられるうえ、長期間の利用や中古車の購入と比べてメンテナンスの心配がない分、快適なカーライフが実現します。

通常ナンバーで利用できる

利用したいときだけ車を使う方法として、レンタカーやカーシェアの利用を検討する場合もあるでしょう。レンタカーやカーシェアなどの利用で気になるのが、「わ」「れ」といった特定ナンバーによって、レンタルであることが周囲に分かってしまうことです。その点、カーリースには特定ナンバーはなく、プランによっては、好きなナンバーを選べます。所有権こそないものの、自家用車の感覚で利用できるのもメリットのひとつです。

サブスクリプション(カーリース)で利用する際の注意点

サブスクリプション(カーリース)の利用にはメリットが多く、非常に現代的で合理性があります。総合的に考えると、車のサブスクリプション≒カーリースは、時流に合った車の乗り方と言えるでしょう。とても便利なものですが、利用するうえで理解しておかなければならない注意点もあります。

  • 契約期間中に解約すると中途解約金が発生する
    カーリースの契約では、希望に合わせて利用期間が選択できますが、途中で解約する場合、中途解約金が発生するため注意が必要です(乗り換えを除く)。契約前に、その車を利用する期間を十分に検討しておきましょう。
  • 契約期間中は車の所有者にはなれない
    日常的にはリース車であることを意識せずに利用できますが、あくまでも所有者はリース会社であり、契約期間中は車の所有者ではありません。当然、売却は不可能です。自分が所有者になりたい場合には、契約期間終了後に返却をせずに残価を支払って買い取る方法があります。契約期間中は自由な売買ができないことを理解しておきましょう。
  • 返却時の原状回復
    契約満了時に車を返却する際には、原状回復が条件です。へこみやキズ、改造部分などがある場合には原状回復費用として追加請求される場合があります。
  • 月間走行距離制限がある
    カーリース契約には、月間走行距離制限があります。制限をオーバーしてしまうと、超過分相当の追加料金が発生する場合があるため、理解したうえで利用することが大切です。利用状況を考えながら必要な走行距離を想定し、契約プランを決めるようにしましょう。

サブスクリプションは新しい時代の車の乗り方

自動車は購入するのが当たり前とされていた考え方から、その時々に合わせて使用するスタイルへと価値観が変わりつつあります。さまざまなサービスでサブスクリプション形式が見られるようになりましたが、車のサブスクリプションには、税金や保険などまでが利用料に含まれるといった特徴があります。一方、車の定額サービスといえばカーリースがあり、基本的には大きな違いはありません。月々の支払いが一定で好きな車に乗れるという広い意味では、カーリースはサブスクリプションという枠の中に含まれるとも言えます。時折発生する大きな出費を気にせずに、その時々のライフスタイルに合わせ、軽やかに車を乗りこなしていきたい方はカーリースの利用を検討してみてはいかがでしょうか。


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