コラム

ローンやリースで注目の残価設定とは?仕組みやメリットについて解説

小さな子供がいると、移動時はなにかと大変です。新型コロナウイルスの影響もあり、公共交通機関がますます利用しづらくなった……そんな悩みをもつ人も多いのではないでしょうか。「自家用車があれば便利なのに」と思っても、新たに車を買うとなると、気になるのが経済的な問題です。

そこで、できるだけ無理をしないで自家用車を持ちたい人におすすめなのが、最近話題の「残価設定」です。「残価設定」は、月々の家計への負担を抑えられるといわれていますが、具体的にどんな仕組みで、どんなメリットがあるのでしょうか。残価設定の基本的な情報やメリット、利用を検討する際に押さえておきたいポイントを解説します。

残価設定とは

残価設定とはどんなものなのか、普及している背景や、その仕組みを確認しましょう。

残価設定が誕生した背景

自動車製造やメンテナンス技術の進化にともない、自動車の耐久年数が大幅に伸びました。残価設定は、数年後の車の品質やコストについて確実性が高くなったことで可能となったプランです。製品の将来的な価値をかなり正確に見通せるようになり、下取りを前提とした残価設定の仕組みができあがりました。

現在の自動車は性能に優れ、以前より故障頻度も少なくなっています 。中古車の市場規模が拡大している状況をみても、一度販売された自動車にはまだ価値があることがわかります。残価設定では数年間使用された後でも、車両の価値が十分に保たれていることが前提です。将来の価値を担保することで、消費者の利便性を図り、車を持ちやすくしています。

残価設定のしくみ

上述したように、残価設定は将来的な価値を考えた支払いのプランです。具体的には新車購入後、数年後に下取りする場合の下取り額=残存価値(残価)を計算し、あらかじめ車両価格から残存価格を据え置き、残りの金額を分割払いする仕組みです。これを残価設定ローンと呼びます。

一方、残価設定ローンに似た仕組みに「カーリース」があります。カーリースでは、残価分が引かれた車両価格に車にかかる経費を加えた金額を、契約期間内に分割で支払います。

例えば300万円の新車を購入する場合、3年後の下取り額が100万円であれば、その分は残価として据え置いて3年間で200万円分を支払うことになります。カーリースの場合には、この200万円に税金や車検代などの経費がプラスされます。残価分については3年後に車を下取り(返却)することで精算します。分割で支払いが継続している期間は、実質的には販売会社やリース会社に借入している状態です。このときに、ローン・リースとも借入金額の元金が小さくなるわけではありません。残価分は元金の一部として、金利の対象となります。そのため残価設定ローンを、「据え置きローン」と呼ぶこともあります。

残価設定のメリット

残価設定を利用すると、車両価格から残価分を差し引いて支払い額を算出するため、「月々の支払が安くなる」のが大きなメリットです。支払額に余裕があれば、よりグレードの高い車を選ぶのも可能でしょう。

なお、人気の車は将来的な価値も高く見込め、残価が高く設定されます。そのため比較的少ない月額費用で賢く乗る方法としても有効です。

残価設定を活用したふたつの支払タイプ

残価設定で車に乗る場合、「残価設定型ローン」と「カーリース」のふたつのタイプがあります。それぞれの特徴を見てみましょう。

残価設定型ローン

残価設定型ローンは、「残価分を借入額の一部としてし、返済期間中は据え置く」という考え方で月々の支払額を決定します。下取り予定価格(残価)を含めた車両本体の金額を利用者は支払う前提でローンを組み、一定期間後に車を返却することで残価分が清算される仕組みです。

残価設定ローンを活用するにあたり注意したいのが、返却時の査定で車両価値が残価を上回った場合でも、差分が返金されないという点です。つまり、ローン開始時に設定された下取り額より査定金額が高くなっても、下取り額は変更されません。反対に、契約時の条件以上に走行距離が長くなったり、車体にキズがあったりして車両価格が残価を下回る場合には、差分を精算する必要があります。

また、メンテナンスや自動車税などは自身で管理する必要があり、その分の費用がローンの支払いとは別にかかります。

カーリース

カーリースは、リース契約を結び、契約満了時の売却予想価格を除いた車両価格から、リース料金を割り出します。カーリースでは、リース料金に諸経費が加算されています。月々の支払額には「登録諸費用」「税金」「メンテナンス費用」などが含まれます。

また、契約満了時には、以下のいずれかの方法を選ぶことが前提です。

  • 乗り換え
  • 再リース
  • 買取
  • 返却(精算)

残価設定型ローンとは異なり、カーリースでは車両価値が残価を上回った場合には、差分が返金されます。逆に車両価値が残価を下回った場合には、残価設定型ローンと同様に差分を精算しなければなりません。

※残価設定ローンとカーリースの違いについては「残価設定ローンとカーリースの違いとは?賢く選択するために比較して違いを解説」で詳細を解説しています。こちらもご覧ください。

残価設定を利用する際の注意点

では、実際に残価設定を利用して車を購入する際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

残価設定の注意点

残価設定では月々に支払う金額を抑えられるため、お得感に目を奪われがちです。しかし、最終的な支払総額を確認したうえで、より希望に合った方法を選ぶことが大切です。

残価設定型ローンでは、据え置かれた残価に対しても金利がかかります。元本全体に金利がかかることを理解していないと、想定していた以上の支払額になっている可能性があります。しっかり計算してみると、普通の自動車ローンのほうが有利だった、というケースもありえるのです。月々の支払額だけでなく、全体でいくら支払うことになるのかを事前に確認しておくと良いでしょう。

また、使い方によっては、月々の支払いとは別に追加料金が発生する可能性もあります。契約条件によって、メンテナンス回数や走行距離が決まっており、超過すると別料金が発生してしまうからです。また、事故による半壊、全損などがあれば、下取りを前提とする返却ができなくなるため、結果として買い取ることになる可能性があることも考えておかなければなりません。

事故などにより車が全損した場合、カーリースでは解約となります。この場合契約の内容にもよりますが、別途、解約金が発生し、一括払いを請求される可能性もあるでしょう。残価設定型ローンでは、引き続き月々の支払いを継続、または残金を一括払いすることになるかもしれません。どのような対応になるのか、事前に契約内容をしっかり確認しておきましょう。残価設定はあくまで下取りを前提として支払うプランです。さまざまなケースを想定しながら、どのようなリスクがあるかを把握しておくことが重要です。

残価設定をおすすめできる人

残価設定を利用する場合、メリットや注意点をよく理解したうえでの契約が大切です。より残価設定のメリットを受けやすい人は以下のようなタイプといえます。

  • 月々の支払額を極力抑えたい
    残価設定は、通常の自動車ローンと比べて、毎月の支払額が少なくなるという特徴があります。そのため、頭金の準備がなく、月々の支払額をできるだけ抑えたい人におすすめです。ただし、カーリースは月々の支出を均一化できますが、残価設定型ローンでは、車検や税金などの大きな経費が定期的に発生します。それぞれの特徴を理解して、最適なプランを選ぶと良いでしょう。
  • 車の使用頻度が少ない
    残価設定の契約では、利用できる走行距離に制限があります。条件によって異なるものの、契約時の走行距離を超えてしまった場合、一般的には1キロ超過あたり〇円といったかたちで精算されるため、思わぬ追加料金が発生しがちです。日常的に車の使用頻度が少ない、長距離を乗る機会が少ない人なら、走行距離を超過する可能性が低く、精算時の負担が軽減できるでしょう。
  • 定期的に新車に乗り換えたい
    残価設定を活用すれば、定期的に新車に乗り換えられるのも魅力です。契約満了後には、通常、次の車への乗り換えを行います。いつも新車に乗っていたい、ライフスタイルに合わせて定期的に車を乗り換えたい人にぴったりです。子供の成長や家族のイベントに合わせて、定期的に車種を見直せるうえ、支払額が一定の範囲内ですみます。残価設定は短いサイクルで新車を楽しみたいというタイプの人におすすめです。

残価設定のしくみを理解して、納得のカーライフを

残価設定には、月々の支払いを抑えながら新車に乗れるという大きなメリットがあります。しかし場合によっては、思わぬ負担が発生したり、一括払いをしなければならなかったりするリスクがあることも理解しておきましょう。また、残価設定には金融商品の種類によって違いがあります。メリットや注意点を踏まえながら、自身に合ったプランを検討してみてはいかがでしょうか。


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